映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」感想
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“この世界の(さらにいくつもの)片隅に” 見てきました。
転載先 : 実名公開しているnote記事
前作が2016/12/06に見たので3年1ヶ月(-3日)経ったのか…
特に初版の復習とかせずに見に行きましたが、前回はどう感じたのか、も感想を掘りおこしてみると、ちゃんと正しく思いだせていたようでした
「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」
感想1. 人の人生が、たくさんの「起こらなかったこと」も踏まえた厚みをもって感じられ、ひとが愛おしくなる作品
初版では、
- すずさんの運命が1本の糸のように伸びていて、様々なことに見舞われるけれど必死に生き延びていくことを体感する作品
だったけれど、今回は、
- 人の人生というものは、たくさんの「起こらなかったこと」も含めて撚られた紐であり、他人の人生という糸と絡まって織り上げられた布である
と感じさせられました。
感想2. 初版を見てから見るとさらに味わい深い作品
そう考えると、前回の感想でも引用していた片渕監督の仕事スタイル
Source: WEBアニメスタイル β運動の岸辺で 第134回 空を飛びわたるものの夏
何か具体的な物事を考えるとき、表面的な事象だけをいくつか 蒐集して何かを述べるのではなく、うーんと裾野を広げて全体 像を眺めて、その中からコンテクストを読み取って、はじめて イメージを得る、という方法論
でいうと、前回は結論だけ入り作品で、今回はその裾野まで含めた全部入り、でも両方ともよかったのだとも感じました。
感想3. 子供が生まれたあとゆえの
3年前はまだ子供が生まれる前でした。生まれてからだと幾つかのシーンでの涙の出ぐあいが 変わった、かなぁ…と思ったが前回も量は同じくらいでていた気もしてきた…